SiC MOSFET(1200V)：Wolfspeed製 (Lucid Motors Lucid Air搭載) パワーモジュール EAB450M12XM3 構造解析、プロセス解析レポート


パワーモジュール外観	パワーモジュール内部	SiC MOSFETチップ

レポート概要

　Lucid Motorsは2020年9月、高級電気自動車として「Lucid Air」を発表しました。同車は充電速度が最も速く、かつ航続距離が最も長い量産EVとして評価されました。

　同車モーターには、Wolfspeed製のハーフブリッジSiCパワーモジュールが搭載されています。

　本レポートでは、 SiCパワーモジュールの構造・材料解析とSiC MOSFETの平面・断面構造解析を実施しており、その解析結果からプロセスフロー推定、実測の電気特性結果の解析を行っています。

　また、過去に解析した同社製の第3世代製品との比較結果をレポート内に記載しています。

型番： EAB450M12XM3　 Vdss=1200V , Id=450A, Ron=2.6mΩ　製品リリース日：2020年9月

　・高いジャンクション温度(175℃(最大))での動作が可能。

　・車載モーターや車両用急速充電器、自動車用試験装置など要求の厳しいアプリケーション向け。

①構造解析レポート

　　価格：　￥800,000 （税抜）　発注後1weekで納品

　・パワーモジュールはAMB基板を使用しており、絶縁層はSiN系。

　・チップとダイパッド間のダイアタッチ材としてAu-Sn-Cu系はんだを使用。

②プロセス解析レポート

　　価格：　￥600,000 （税抜）　発注後1weekで納品

　・本製品は最新の第3世代SiC MOSFETが使用され、トランジスタ領域面積当たりのON抵抗 Ron x AAは319mΩ・mm2。

　・その使用されているチップ型番を特定。

　・過去に解析した同社製の第3世代 SiC MOSFET(C3M0075120K)のトランジスタと比較して、バリアメタルが厚くなっている。これは短絡耐量を向上させるための対策と考えられる。

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